離婚の話が持ち上がり、行き詰まると、相手方が弁護士を頼むことがあります。
いきなり弁護士から「通知書」なんていうという文書が届いたりします。
届いたとたんに、パニックになってどうしたらいいかわからない、という人が多く見受けられます。
もしあなたの身にふりかかったとき、どうしますか。
① 書かれてあることの意味が理解できますか?
一番困ることは、届いた文書に書かれてあることの意味が分からないことです。
たいていの弁護士は素人相手に文書を出すときでも、平気で専門用語を使ってきます。
「清算的財産分与」「特有財産」「分与率」「基準時」などなど。
意味内容は正確に分かりますか?
弁護士が法律用語を使うのは、正確に表現したいからです。
だけど、素人からすると、どういう意味なのかが、さっぱり分からないなんていうことも珍しくありません。
何となく、日常用語のように見えて、かなり特別な意味合いを込めて使われていることもあるから、分かったつもりで読んでいると、やけどして取り返しのつかないことになってしまうこともあります。
それに、届いた文書にはたいてい、相手方の一方的な要求が書かれてあって、回答をいつまでによこせという期限まで切ってあることが多いです。
受け取ったあなたは、それを真に受けて、勝手に決められた期限までに回答しないといけないと思いこんでしまうことも多く見られます。
② どう行動したら、自分の権利を守れるか、考えてみてください。
あなたの都合も考えないで、届いた相手方の弁護士の文書。
それでも、弁護士名で書かれてあるだけで、あなたはなんとなく、回答期限を守ることが一番大切だと錯覚してしまうことになりがちです。
だけれど、届いた文書に書いてあるのは、あなたが全部賛成できるような提案ではないことも多いのです。
期限は勝手に相手の弁護士が作っただけで、守る義務なんてありません。
あなたのニーズとあなたの権利を守れる内容なのか、をあなたの弁護士に確認することが必要な場合は多いのです。
③ まとめ
弁護士名での文書が届いたら、書かれてあることの正確な意味をつかむためにも、あなたの側の弁護士に相談してみるのが、理想的です。